2013年6月19日の予想
1.18日21時イニシャル
上の図は18日21時イニシャル、モデルが描いた18日21時の解析図です。
500hPaマイナス3 の飽和相当温位は350k、マイナス6で飽和相当温位342kです。
関東はマイナス3℃以下でsから、下層相当温位が350kならSSI(ショワルター安定指数)はマイナスになります。
ワイオミング大学の速報値をみます。
温位の計算方法は地表面を基準としています。気象庁の1000hPa基準の温位とは異なっていますが、下層では大きな違いはないはずです。
輪島(日本海側と解釈してよいでしょう)では地上の相当温位が340k以上になれば雲頂高度は14000m程度まで発達します。
新潟、富山、福井県で6月19日早朝、大雨警報が発表されたようです。
館野でも地上相当温位が350k程度になれば、雲頂高度は15000m程度まで発達します。
2.19日06時
次の図は19日06時の850hPa気温予想です。
850hPa、18℃の飽和相当温位は350k、15℃で338kです。
長野県を中心に18℃以下(飽和相当温位350k以下)となっています。
次の図は19日06時の925hPa相当温位予想です。
富山県に350k以上の暖湿がかかり始め、紀伊半島と関東南部にも計算されています。
関東沿岸で、気温が上がれば20m/sec程度の強風が心配されます。
次の図は19日05時の実況です。
富山や新潟県を中心に強い雨雲があります。
新潟県の強い雨雲は、点在する925hPaの高相当温位に対応していると考えてよいでしょう。
予報官はこのくらいモデルを信頼するべきなのです。
勿論、整合性がなければ疑いますが・・
3.19日9時
次の図は500hPa温度予想ですが18日21時と大きな違いはありません。
500hPaマイナス3 の飽和相当温位は350k、マイナス6で飽和相当温位342kでした。
次の図は19日9時850hPa温度予想です。
850hPa18℃の飽和相当温位は350kです。
ここで925hPaにおける暖湿(相当温位)が350k程度なら雨雲は発達すると考えられます。
350hPaの暖湿は能登半島にかかるものと、駿河湾にかかるものがあります。
伊豆半島に吹き付ける可能性があり要注意です。
神奈川県ではエコー(雨雲)が入ってこなければ、神奈川・東京。千葉は強風に要注意です。
4.19日15時
850hPa18℃の飽和相当温位は350kです。
静岡県はかなり心配な状態になりそうです。
5.19日18時
850hPa18℃の飽和相当温位は350k、19℃で354kです。
太平洋沿岸で雨のピークかもしれません。
伊豆を中心とした静岡、神奈川、千葉と茨城の県境が要注意です。
5.19日21時
三浦半島と房総半島に突っかかる暖湿が気になりますが、そろそろ雨は終わりのようです。
伊豆諸島はもうしばらく緊張する時間が続かもしれません。実況対応と言ったところでしょうか。
5.20日03時
反省
19日15時850hPa解析図です。
850hPa18℃の相当温位350k、21℃363kです。
長野県南部の飽和相当温位350k程度(以下?)です。
静岡県の東から神奈川県にかけて飽和相当温位は350~360kと考えてよいと思います。
伊豆に吹き付ける強雨を心配したのですが、予想を外してしまいました。
強雨が心配されるのはAとBです。
汚い図になってしまいましたが、850hPaの温度を重ねてみます。
Aの925hPa相当温位は356kです。850hPaの飽和相当温位は350kですからAの850と925hPa間のSSIはマイナスです。
Bの925hPa相当温位は359kで、850hPaの飽和相当温位は360k程度です。
SSIがマイナスになっている領域はあるかどうか程度です。
また長野県南部の850hPa飽和相当温位350k以下で925hPa温位は350k以上ですので広範囲にSSIがマイナスです。
強雨は広範囲にSSIがマイナスとなった長野県南部が中心になりました。
じっくり予想図を見るべきだったと反省しています。
が・・・
19日15時の850hPa気温予想図は伊豆半島まで18℃線の中でした。
富士山等の地上実況を確認すればある程度修正できたかもしれません。
0 件のコメント:
コメントを投稿