少し飲みすぎて起床が遅くなりました。
石川、富山、長野県に大雨警報が出ています。
ラジオを聞くと、富士登山に向かう方が多いとか、心配です。
6月21日21時、輪島の速報値から作成した温位エマグラムです。
温位エマグラムを見慣れた方は非常に危険な分布をしていることがわかるでしょう。
日射により地上付近の空気に溜まるエネルギーが全て7000mまでイッキに昇る分布です。
気象情報の検討はしているのか心配です。
予想図では850hPaの相当温位は330k以下で、これでは雷雲は発達しないように見えますが、現実にエコー(雷雲)は発達し、石川、富山、長野県に大雨警報がでています。
天気予報やこの予想図からエコーは南下すると直感されます。
今日の関東甲信の予報担当者は大変な目にあうかもしれません。
できれば、気象予報士は富士登山の中止を訴えるべきだと思います。
私の心配が現実になりませんように祈ります。
1.500hPa実況
500hPaの谷が通過中です。
これだけでも雷が心配になります。少し手を加えたいのですが急いだ方がよさそうです。
2.6月22日9時予想
22日09時予想です。
富山県付近で波打っているのは計算不安定かもしれません。計算不安定なら珍しい。
「今のモデルでも計算不安定を起こすのかあ~」って感じです。
500hPaマイナス12℃の飽和相当温位は328k、マイナス9℃、335k。
850hPaや925hPaの330~335kの相当温位に注目すればよいと思います。
850hPa気温予想は次のとおりです。
850hPa、13℃の飽和相当温位は332k、12℃で328kです。
925hPa相当温位330kと850hPa12℃に注目ってところでしょうか。
エコーは850hPa12℃当たりに出ています。
予想は当っていると考えて良さそうです。
輪島や館野の観測結果が気になる所ですが、昼過ぎに確認したいです。午前中ワイオミング大学にアクセスすると大学がデータを取りこぼすことがありますので注意してください。
3.6月22日12時予想
500hPa気温予想あまり9時と変わらないようです。
850hPaや925hPaの330~335kの相当温位に注目も変わらずです。
日変化で長野県の温度を高くしています。人工的な昇温と考えて良さそうです。
温度が上がるのは、山肌が日射で暖められるためです。
前に失敗したことがありますから盆地上空の昇温は過大と考えることにします。
850hPa14℃の飽和相当温位は335k、15℃は338kです。
850hPaでの長野県の昇温が過大なら長野県中部で雷雲が発達と考えられます。
ただ、日変化で925hPaの相当温位が高くなっている可能性があります。
ダメ元で予報官は地上相当温位をこまめにチェックする必要があるのですが・・
「そんな予報官いないだろなあ~」
4.6月22日15時予想
山梨県で緑色になっているのは3500m程度(富士山ってことですね)で湿ってきています。常識的に上昇流によって湿って、富士山は雲の中と考えるべきです。
850hPa15℃の飽和相当温位338kに注目です。
富士山の雲は雷雲と考えるべきです。
6月22日9時11分山梨(甲府地方気象台)は雷注意報を発表しています。
適切だと思います。
大雨や気象情報の準備をしておいてほしいです。
富士山のイベントがあるようですから、静岡も検討してもらいたいです。
富士山のライブ画像をチェックしていてほしいなあ
5.6月22日18時予想
関東南部に700hPaの湿り(雷雲)が移動しています。
850hPa15℃の飽和相当温位は338kです。
関東山岳へ雷雲が流込んでくるのか発生するのか、本庁は気象情報の準備をしておくべきですね。
6.6月22日21時予想
サーマルトラフが関東を通過、関東の雷が最盛期かもしれません。
850hPa14℃の飽和相当温位は335kです。
う~~ん。
界雷になっているように思えるけど・・
雨計算されていないのかなあ~
7.6月23日00時予想
関東は何故雷を考えなかったか不思議です。
雷雲は海上へ出ていくようです。
8.06月22日12時実況等
8.06月22日12時実況等
2500から4500mに分厚い安定層があります。
2500m程度が雲頂高度と考えることができ、CAPEはかなり大きいと思います。
しかし5000m以上の相当温位が高く雷は発生しそうもありません。
500hPaの気温はマイナス9.1℃でした。
予想より少し高いようです。
しかし、500hPaではサーマルトラフが通過する予想です。
500hPaより高い所や700hPaの温度予想を見たいところです。
もし、700hPaに寒気が入るとCAPEはとてつもなく大きくなります。
11時富士山の飽和相当温位と相当温位は323と322kです。(湿度98%)
寒気が入ってきたのか?降水で冷やされたのか?とにかく心配です。
山梨の下層の状態が館野と同じならCAPEはかなり大きいと思います。
長野県での雷雲発生が弱いのが予想外ですがこれからかもしれません。
基本的に上昇流は山肌に沿って上がってくるはずです。
もっと経験を積まないとどこで発生するのか予想できないのかもしれません。
いずれにしても、予想はできると信じて予想や実況を確認することが肝心です。
栃木県の雷雲は一部茨城県に流れてきています。
栃木の雷雲は流れて行っても、サーマルトラフが抜ける夜まで再発達すると考えるべきです。
13時になっても静岡は雷注意報を発表していません。
実況を見ていないのか?
本庁でも名古屋でも指導すべきです。
少なくとも静岡東部に雷注意報を発表すべきです。
9.06月22日15時実況と新しい予想図
15時の新しい500hPa予想図です。
13時になっても静岡は雷注意報を発表していません。
実況を見ていないのか?
本庁でも名古屋でも指導すべきです。
少なくとも静岡東部に雷注意報を発表すべきです。
9.06月22日15時実況と新しい予想図
15時の新しい500hPa予想図です。
富士山のライブ映像は次のとおりです
確かに静岡県側での雲の発達は弱いのですが・・心配です。
やはり静岡県東部や伊豆に雷注意報は欲しいと思います。
河口湖で雨が降ったかもしれませんが、日照は再び観測されています。
実況はまだ監視しなければならないと思います。
残念ながら、14、15時の富士山のデータは確認できませんでした。
新しい予想資料で大急ぎで18時の予想をみます。
やはり静岡県東部と伊豆の一部に(網代あたりまで)雷は必要だと思います。
850hPa15℃の飽和相当温位は338kです。
925hPaで340kの相当温位を計算しているのは富士山付近だと思います。
予報を考えて、注意報をおろそかにするのはホンマツ転倒です。
10.06月22日16時実況
10.06月22日16時実況
850hPaの相当温位18時予想
850hPa相当温位335kに対応する湿球温度はプラス14℃です。
標高1500mで降る雨の温度は14℃程度と考えられます。
ラジオから降雹に注意との説明が流れましたが・・・
降雹は考えにくいです。
標高2000とか3000mの山頂であるかどうかではないかと想像します。
まだ気象庁の予報官は湿球温度の使い方しらないようです。
観測担当者が予報官に比較観測の指導をすれば少しはわかるかもしれません。
これで、実況の監視を終了します。
静岡県にエコーが入ってきたようですが16時30分現在雷注意報は出ていません。
何をしているのでしょう?
*******
雑感
山岳での雷雲再発達は弱かったようです。
富士山関連等で屋外でのイベントが多いなかの界雷だったと思います。
台風の置き土産で、経験的には神経を使って予想を組み立てるべき事例だったと思います。
22日5時予報を発表した予報官は反省すべきだと思います。
この程度の現象で終わったのは運が良かったそんな気がします。
ラジオで解説した気象予報士も西日本の現象から始まり、関東甲信については「山沿いで雷」なんていってました。
しっかり予想図見たのか疑います。
たくさんの気象予報士が、ほとんどが予想図を見ていない気がします。
天気予報をみて、不確かなイメージをつくって解説している。
ラジオやテレビで解説する予報士のレベルは低いと思います。
予想図や実況から予報を組み立てる力はなさそうです。
競争してほしい。
気象庁の予報官はガイダンスは統計資料であること意識して、予想図との整合性をしっかり確認すべきです。
多分22日の現象はガイダンスと予想図の整合性はよかったのではないかと思います。
実況も解釈せず、ヤマカンで雷をネグレクトしてしまったのかもしれません。
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